庭日記
庭日記 第一話 「風が通る庭は、木がよろこぶ」
庭の手入れにはいろいろな作業がありますが、
その中でも「風の通り道をつくる」という考え方は、
日本の庭づくりの中で大切にされてきたものです。
日本の家屋は昔から、風を取り入れて暮らす工夫がありました。
庭も同じで、木々の間に風が抜けることで、
枝が健やかに伸び、病害虫もつきにくくなります。
埼玉の夏は湿度が高く、庭木が蒸れやすい土地柄です。
だからこそ、枝を間引いたり、重なりをほどいたりして、
木が呼吸できるように整えてあげることが欠かせません。
さいたま造園では、一本一本の木を見ながら、
「どこに風が流れているか」
「どこで滞っているか」
そんな小さなサインを読み取って手を入れていきます。
庭は、ただ見た目を整えるだけの場所ではなく、
暮らしの中で気持ちよく過ごすための空間です。
「なんだか庭が軽くなった気がする」
そんなふうに感じていただける庭には、
風と木がよろこぶための、ささやかな工夫が積み重なっています。
[2026/04/11]